医学生のみなさん、USMLEってご存知ですか？
多くの方は、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
USMLEは、ざっくり言えば、アメリカの医師国家試験です。
そう聞くと、「なーんだ、日本で医者をやっていく自分には関係ねぇな~」と思ってしまいがちですが…
USMLEの勉強は、間違いなく日本の医学生にお勧めできます！！
今回は、USMLEの勉強をするメリットをご紹介していきます(*^-^*)
USMLEの対策勉強
USMLEの対策については、簡単に言えば、なるべく問題演習を通じて自分に足りていない知識を補っていく方法のが一番効率いいです。
USMLEについては、幾つかのレベルがあるのですが、まずはSTEP 1の勉強から始められることをお勧めします。
この勉強をすると、以下のようなメリットがあります。
1．英語の勉強になる
USMLEはアメリカの医師国家試験なので、出題はすべて英語です。
ですが、日本の医師国家試験でも、近年英語のClinical Scenarioが出題されているのはご存知ですか？？
たとえばこちら。第113回医師国家試験からの出題です。
このように、臨床問題が英語で出題されているんですね。
対策をすればなんてことのないシナリオなのですが、対策をしていないと少しびっくりするかもしれません。
このように、英語の本場であるアメリカの医師国家試験を勉強することは、日本の医師国家試験の対策に直結します。
2. 基礎と臨床の配分が程よい
特に初めて勉強するであろうSTEP 1は、日本の医学部のCBTに近い位置づけです。
なので、臨床の問題と基礎医学の問題が、とても効率よく配分されています。
ですので、医学部低学年で「まだ基礎医学を始めたばかり！」という方でも勉強になりますし、
高学年で「基礎医学忘れちゃったけど、やっぱり臨床の勉強もしとかないと…」という方にもお勧めできます。
特に、後程紹介する問題集などでは、重要なポイントを適度にピックアップした問題が厳選されていますので、演習を行うことで効率よく学習を進めることができますよ(*^^*)
3. 臨床で、適度に詳しい内容の勉強になる
私がUSMLEを勉強し始めたときに驚いたのが、USMLEでは「かなり深い臨床的な理解を問うてくる」という点です。
特に、薬理的なところでは、日本の医師国家試験とは一段階レベルが違います。
せっかくなので一例を示します。
こちら、医師国家試験の過去問です。
そしてこちら、USMLEの対策本からとってきた問題です。
https://www.usmle.org/pdfs/step-2-ck/Step2CK_SampleItems.pdf
違いが判りますか？？
そうなんです。USMLEでは、薬の一般名まで問われているんです。
日本の医師国家試験では「抗てんかん薬」「向精神薬」などといった解答ができればいいのに対し、USMLEでは一般名とその特徴や違いがわからないといけない、みたいなイメージでしょうか。
でも、実際の臨床現場に出れば、どの薬を使うか、具体的に考えなければいけないわけですよね。USMLEはそのような意味で言えば、より実践的なトレーニングになるともいえるかもしれません。
オススメ問題集
最後に何冊かオススメな問題集をご紹介します。
こちらを演習されていくうちに、ご自身の苦手分野なども見えてくるのではないかと思いますので、その分野の参考書は適宜ご自身で調達されるのが良いかと思います。日本語のもので私は十分だと思います。
まずはこちら。USMLE対策問題集としてはバイブルみたいなものです。
![First Aid Q&A for the USMLE Step 1, Third Edition【電子書籍】[ James Feinstein ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/rakutenkobo-ebooks/cabinet/8946/2000001198946.jpg?_ex=128x128)
オーソドックスで要点がきれいに抑えられています。
ただ、あくまでFirst-Aid（応急処置）なので、これだけではすべての知識を網羅することは難しいです。アメリカの医学生だと、この内容くらいは全部暗唱できるぐらいまでやりこむ人もいるんだとか…。
有名すぎて、日本でも通販であればかなり手に入りやすい１冊です。
もうちょっとマニアックなところまで問われるのがこちらです。
正直、ちょっと細かすぎる内容まで含まれている気もしますが、その分解いていて発見が多い問題集だと感じました。
First-Aidを2周目するのに飽きたぜ！！って方にお勧めです。
ぜひ、コテンパンに打ちのめされてください（笑）
これを1周目でスラスラ解けるのであれば、相当CBTまでの勉強で底上げされているあかしだと思います。
もしも実際にホンモノのUSMLEを受験されたければ、ぜひ本番に挑まれる前に、オンライン模試を受験されることをお勧めします。
ネットで検索すればすぐ見つかります。本番は結構受験料がかかりますが、模試に関してはまだ僕のバイト代でも手が届くレベルです（笑）
まとめ
以上、USMLEの勉強をお勧めする理由について述べてきました。
特に今、新型コロナウィルスの影響で、実習や講義が少なくなっている方も多いのではないでしょうか。
そこで余った時間、国試対策と並行して、USMLEの勉強なんていかがですか？
ちょっとゲスイので書きませんでしたが、USMLE通ってる！って言えたら、単純にかっこいいじゃないですか（笑）
なんかマッチングでもウケよさそうな気もしなくもないし…( *´艸｀)
ポリクリ・クリクラが中止になってしまった間にちょっと勉強しながら、同級生に圧倒的な差をつけてみませんか！！
医学生にとっては逆風の多い時期ですが、めげずに頑張っていきましょう！！
医学部って、苦しいけど楽しい！
以上、マイルで旅する医学生「ちっぷ」(@aiueo_tips)がお送りしました！
まだまだ未熟だけど頑張るよ！
最後までお読みいただきありがとうございました！
マイル旅、最高！
実は私、普段は「マイル旅」のことをメインにブログを書いています(*^-^*)
マイルを貯めて、使って、お得に世界中を旅したい！あなたも「マイル旅」、始めてみませんか？
コメント