こんにちは!ご訪問ありがとうございます。
今回、コロナウィルスの影響により、兼ねてから計画していた研究留学がオジャンになってしまいました…( ;∀;)
しかもこのキャンセルまでの道のりがなかなかハードなものだったので、記事にしてみようと思い、この記事をつらつらと書くことにしました。
とはいえ、せっかく何かを書くので、今回は勉強も兼ねて外科レポートっぽいテンプレートの中に落とし込んで記事にしました!!
※外科レポートとは、医学生が外科系の診療科を回った際にその症例レポートを書く標準的なフォーマットです。個人情報保護なども厳しい中、情報管理には細心の注意を払った上で記載が必要なため、僕の個人情報を漏らさないためにもこのフォーマットって意外と適してるんじゃないかと思った部分もあります(。-∀-)
それでは!!いち医学生のやりきれない思いの節にどうぞお付き合いくださいませ!!!(^○^)
外科レポート(報告)
- 【症例】
大学生男性
- 【主訴】
留学危機
- 【現症例】
年明けより3月の春休み期間を利用し、欧州にて研究活動を2週間ほど行う予定であった。年明けに航空券に加え、宿泊をセットにすればさらに割引が得られることから、最終日に一泊のみエアポートホテルを加えたツアーとして予約を行った。他の日程の宿泊は格安のアパートメントを予約していた。
渡航1−2ヶ月前よりコロナウィルスに伴う全世界的な流行を受けたものの、特に渡航予定に変更を検討していなかった。しかし、渡航3週間ほど前になり、韓国における感染流行レベルの上昇に伴い、仁川経由のフライトがキャンセルになる可能性を考慮し旅行会社に連絡した。その際、コロナウィルスの影響から、ホテルに関しては全額返金可能との返事をもらったものの、航空券に関しては全く返金や変更は難しいとの連絡を受け、どの予約も変更しないまま、今後キャンセルポリシーの変更が生じることを期待し、経過観察となった。
渡航3日前、利用予定の航空会社であるエールフランスのキャンセルポリシーに韓国経由のフライトに関しては厳重に注意して渡航するよう注意書きがある旨を確認し、再度旅行代理店に連絡するも、同じ返事をうけた。その他の航空券の代替案を検索して、あまり値上がりしていないことを確認したのち、改めて経過観察の方針をとった。
渡航1日前になり、改めてキャンセルポリシーの更新を確認したのち、旅行代理店に電話。しかし、2時間の保留ののちにもつながらず断念し、直接航空会社のコールセンターに連絡した。1時間の保留ののちにつながった航空会社のコールセンターでは、旅程の変更、返金などは旅行代理店経由のみでしか不可能との対応を受け、再度ネット、TwitterのDM、電話経由にて旅行代理店との連絡を試みた。英語の対応窓口を利用し、2時間弱の保留ののちに旅行代理店のオペレータと連絡が取れ、変更はおそらく可能である旨を確認した。変更するフライトの希望を伝え、オペレーターと航空会社のやりとりを待ったところ、オペレーターからエールフランスのコールセンターが軒並み閉まっており連絡が取れない旨を伝えられ、当日航空会社のカウンターに行き、直接交渉することを指示された。
- 【既往歴】
過去に何度か同じ場所には留学に行っており、滞在歴は合計6ヶ月弱。現地医師、大使館と密に連絡を取っていた。
- 【検査結果、画像結果】
航空会社のキャンセルポリシーでは、キャンセルをする際には1年間有効な同額のバウチャーにて払い戻しが可能である旨が記載されていた。
また、目的地、経路の変更が無償で可能であるとの記載が確認できた。
- 【診断】
渡航困難
- 【手術記録(当日の対応記録)】
コールセンターは朝の8時からしかオープンしないため、致し方なく、11:05のフライトにて出発予定であった関西国際空港のKLM・エールフランスのカウンターへと向かった。
その朝未明、エールフランスより仁川に関するフライトがキャンセルになったとのメールを受け取った。また、当日朝の報道などを検討し、日本と渡航先の上司らと相談の上、渡航キャンセルの方針となった。
朝8時前、KLM・エールフランスの関西国際空港チェックインカウンターに到着。キャンセルしたい旨をグランドスタッフに伝えると、空港では「旅程の変更なら可能だが、キャンセルはコールセンターにかける必要がある」と伝えられた。昨日、旅行代理店より直接空港にて航空会社と交渉するよう伝えられたことを話すと、「コールセンターへのメッセージを残すことは可能だが、確実にNo Showを回避できるとは限らない」と伝えられ、改めてコールセンターに電話して直接キャンセルする旨を伝えるよう指示されるとともに、大阪と東京のコールセンターの電話番号が記載された紙を手渡された。20分ほどで繋がるとの話であったが、大阪、東京ともに30分ほどコールしても繋がらず、再度チェックインカウンターに相談したものの、引き続きコールセンターに連絡するよう指示された。引き続き大阪のコールセンターに電話し保留されること50分、チェックイン締め切り10分前になんとかキャンセルの電話が繋がり、渡航のキャンセルが完了した。
チェックイン締め切り10分前にキャンセルしました、無念
かわりに船に乗って帰る() pic.twitter.com/xd0lkj5elR
— ちっぷ@外出自粛 (@aiueo_tips) March 6, 2020
- 【術後経過(=その後の対応など)】
キャンセル終了後、日本と渡航先の双方に無事キャンセルができたことを報告した。キャンセルの際、「返金の対応は旅行会社を通じて行う」と伝えられていたため、また旅行代理店へと電話を行った。1時間半ほど英語対応の窓口にて保留にされたのち(もうこのタイミングでは保留にも慣れきっていた)、電話が繋がりオペレーターにフライトをキャンセルしたことを伝えた。そこからオペレーターが航空会社に確認を入れるためさらに保留にされ、30分ほどのやり取りののち、返金手続きが完了したと伝えられた。
今後は現地のアパートへの連絡、返金手続きの依頼、そして関係各位への事実報告を行うこととする。
感想
とにかく疲れた。
マジで。
コロナウィルスの健康被害は、ウィルスそのものよりもその対応から生じる疲弊によるものの方が多いのではないかと真剣に悩んでしまうほどであった*1。
各方面に直前まで方針が決まらなかったため迷惑をかけてしまい申し訳なく思うとともに、いろいろなものを賭けていた渡航であったため、このような結果となりやりきれない思いも正直に強い。
数日間ゆっくりと休みつつ、日本での予定を整理し、この期間を最大限有効活用できるように努めたいと思う。
現場からは以上です!!!!!!!
でもまたこのあたりの詳細は、機会あれば認めたいですね。
せっかく時間かけて色々なところにかけあったので、特に旅行会社とのやりとりなどはまた整理して記事にしたいと思っています!!
色々と旅好きには厳しい時期が続きますが、引き続き健康に注意しながら頑張りましょう〜
それでは!!
*1:医療的な根拠に基かない個人の感想です
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