カンボジアの負の歴史「地雷」を学ぶ
カンボジアの古都、シェムリアップ。
今や遥か昔に感じられますが、昨年末に旅行に行ってきました(*^^*)
シェムリアップといえば!
アンコールワット!!
じゃなくて(;^ω^)
こんな感じの場所をイメージされるのではないかと思います(*^-^*)
確かにアンコールワットをはじめとした遺跡群もとても楽しみにしていたのですが、もう1つどうしても行きたい場所があったんです。
それが、こちら。
「アキ・ラー地雷博物館」です。
カンボジアに埋め込まれた地雷についての展示が、遺跡群の中でされている場所があるんです。
カンボジアはポルポト政権下、大量の地雷が国内に埋め込まれました。
ポルポト政権が倒れたのちにも、地雷は地面に埋まったまま。
そして、一般人に対してその静かな牙をむき続けていました。
[1]普段日本人が訪れるような観光地は安全なので安心してくださいね(*^-^*)
その状況を見るに見かねたのが、この博物館の館長も務める「アキ・ラー氏」でした。
彼自身、ポルポト政権下で10代のころ、地雷を埋める側の人間だったそうです。
自分が埋めた地雷が多数の人を傷つけているのを見て、彼は地雷撤去について独学で学び、1人で地雷撤去の活動を始めます。
そして、紆余曲折を経て、現在はNPO法人を立ち上げ、地雷撤去の免許を取得しながら地雷の撤去活動を続けているそうです。
この博物館は、カンボジアに地雷が埋められるようになった歴史から、地雷撤去の活動について学ぶことができるんです。
このページでは、見学した内容をレポートしてみたいと思います!
博物館に行ってみた!
アキ・ラー地雷博物館は、アンコールワットのあるシェムリアップ市内から、車で約30分ほどの距離にあります。
私はこちらのホテルに宿泊していたのですが、そこから車に乗せてもらって、25分かからなかったかと思います(*^-^*)
北側にはバンテアイスレイという有名な遺跡があり、その遺跡とともにめぐるのが一番効率が良いのではないかと思います(*^-^*)
さて、さっそく博物館内へと向かいます。
まず入って正面にあるのがこちら。
こちら、今までに撤去された地雷で、安全性が確保されたものが集められているんです。この時点でまず、圧倒されます。
これらの兵器は、展示を進んでいくとより近くで見ることができます。
日本ではほとんどありえないような距離感です。
実際の大きさや形がよくわかるので、生々しさがありますね。
その他にも、カンボジアの歴史、特にポルポト政権に焦点を当てて、いろいろな社会情勢について学ぶことができます。
日本の歴史や地理の教育においても、ポルポト政権については学ぶ機会がある場合もあります。
しかし、その情報はあくまで「日本人がどう歴史を捉えたか」という視点から語られるものです。
実際に現地の人たちがどのように考えていたのか、生の声を聴くことができるのは現地での特権です。
情報と感情が飛び交いながら展示を進んでいきます。
こちらは、兵士の服装が再現されている展示です。
張りぼてですが、やはり見てみるとイメージがわきますね。
個人的に一番興味深かったのはこちらの展示です。
実はこの展示、地雷がまだ撤去されていない土地を再現したものなんです。
よくよく見ると、一番下に、地雷が埋められているのがわかりますか?
もちろんこれは疑似的なものですが、
「一体どこに地雷が埋められているかわからない」
ということを改めて感じることができました。
このほかにも、地道な地雷撤去の活動内容や方法なども解説されていたりしますので、ぜひ訪れた方はご覧になってくださいね(*^-^*)
私はゆっくり展示などを読んで回ったので、1時間ほどかかりました。
博物館の最後には、このような寄付を募る場所があります。
こちらの博物館の入場料などは、地雷撤去活動の資金源になっているのだそうです。
入場料は5ドル(12歳以下は無料)ですが、ここではさらに寄付もできます。
少し古い内容にはなりますが、クチコミなどがJTBさんのサイトにも載っていますので、ご興味のある方は合わせてこちらもご覧ください(*^-^*)
最後までお読みくださりありがとうございました(*^^*)
References
↑1 | 普段日本人が訪れるような観光地は安全なので安心してくださいね(*^-^* |
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