大学に入りたてのころ、今とは違う下宿に住んでいた。はじめての一人暮らし!と意気込んでいたものの、結局すぐに研究に没頭することになり、気づけば帰ってきては寝て、起きては大学に向かうだけの場所へと化していました。そこでの経験はかけがえのないものでしたが、そこでの日常生活の記憶については、かなり薄れてきているのが実情です。
とはいえ、そこで1つだけよく覚えていることがあります。
厳密にいえばその下宿の話ではないのですが笑、5キロほど離れた場所に、山中に流れる滝がありました。そこそこ地元では有名な滝で、紅葉シーズンでは人がごった返してしまうほどの人気がありました。そのため、山中といえども、歩道などがしっかりと整備されていて、夜中であっても滝にたどり着くことができたんです。
大学に入ったばかりの数年間、それは人生の中でもかなり多感な時期だったように思います。新しい出会いや責任感、やりがいや挫折、一気にいろいろなことが押し寄せてきた時期でした。
そんな中、苦しくなった時に向かったのがこの滝でした。
ふとジャージを着て、ひたすらケータイだけをポケットに入れて走り出す。
大学から帰ってきた夜中、人が家でゆっくりしている明かりの中、山へとつながる道へと走り抜けていきます。
そこからは細々と立ち並ぶ電灯が照らす道をゆっくりと、川のせせらぎに身を委ねながら登っていき、目の前がぱっと開けたところには源流の滝がお出迎えです。
滝つぼのふもとには観光客用のベンチがいくつか並んでいて、そこにすっと寝転がります。ふと目を閉じれば、夜の眠気と走ってきた体の疲れが心地よく広がりわたり、ひたすら滝の水の音がしみわたっていきます。目を開けば満点の星空。しばしぼーっとしていると、不思議と心が落ち着いてきます。
ある程度落ち着いたらゆったりと下宿に向かってジョギングを再開して、また翌日から頑張ろうと決意しながら家路につくわけです。
そこそこ距離もあって身体的にはハードな道のりでしたが、気分がかなりすっきりするもので、なんだかんだ4,5回は挑んだかもしれません。いつの間にか滝は自分の中でも「癒しを与えてくれる場所」という不動の位置を獲得するに至ります。
そんなこんなで、旅先に滝があると聞くと、どうしても訪れたくなってしまう性分になってしまったわけです。
今回は秋吉台や秋芳洞を通り抜けてきているわけですが、実はその北側に進むと知る人ぞ知る滝があるんです。もちろん公共交通機関もなく、レンタカーや自家用車でしか訪れることができない、ある意味貴重なロケーションです。もはや私が落ち着くためだけにできた滝なのでは…?と思ってしまいそうになるほどぶっちゃけタイプな滝だったので、しっかりと訪れてきましたよ!!
というわけで、今回は秋芳白糸の滝をご紹介します(*’▽’)
秋芳白糸の滝
秋芳白糸の滝は、秋吉台やその周辺施設から少し車で北上した位置にある滝です。厚東川の上流にあり、水が岩肌を白糸のように流れることが名前の由来だとのこと。
道順としては、まずは秋吉台や秋芳洞から別府弁天池湧水へと向かい、そこから車でさらに北上していくコースがいいのではないかと思います。
表の道からは目立つ標識が出ていますから、そちらをめどにして車を進めていくと、最後には駐車場が現れます。もちろん駐車場は無料です!!
ただ、この駐車場で楽天モバイルの私のケータイは完全に圏外になりました…(;^ω^)レンタカーとかではちゃんとしたカーナビがついている車を借りていくのがいいかも…?
駐車場では不思議な石像がお出迎えです(笑)
そこから奥に水のせせらぎに引き寄せられながら進んでいくと、目の前には白糸の滝が…!
なるほど、確かに白い糸のように見えますね…!
なお、こちらの写真の左側に見える通り、滝の真ん中くらいまでは上って近寄ることができるんです。
そんなのがあったらどうするかって??もちろん行くっしょ。
といううわけで行ってみました。
ふぉ!目の前に滝です。水の線ってかなり細いように下からだと見えたんですけど、ここに来てみると結構な迫力があります。
山口の山の奥から湧き出るパワーを存分に味わいながら吸収することができますよ(*^^*)
美しい自然も絶景
さて、こちらの秋芳白糸の滝ですが、先程の地図からもわかるとおり、完全に周りは自然林です。
この一帯は秋吉台のカルスト地形の水源が近いこともあり、水の色がとてもきれいです。
目の前に流れる渓流も、あのコバルトブルーを彷彿させる美しい色合いが出ています!
こちらの渓流の絶景も楽しんで帰ってくださいね!
以上!自然好きには必見の滝、「秋芳白糸の滝」のご紹介でした!秋吉台周辺を散策される方はぜひ森の中のドライブもかねて訪れてみてくださいね!
マイル旅、最高!
以上、マイルで旅する医学生「ちっぷ」(@aiueo_tips)がお送りしました!
早く次の旅に出たいよ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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