研究成果の最終形態、論文。
研究成果がまとまって、いざ論文化しよう!と思ったとき、研究者は何を考えているか。
もちろん、いい雑誌に載せたい。
でも、NatureとかScienceとか、みんなが聞いたことがある名前の雑誌に載せられる人なんてほとんどいません。選ばれし人しか載せられない雑誌です。
だから、ある程度身の丈に合った、類似した成果の掲載されている論文に投稿する、というのが大まかな流れです。
医療者や研究者以外にはあまり知られていないのですが、この論文を掲載してもらった際、お金がかかる場合があります。
出版したら印税や原稿料が入る一般的な本や雑誌なんかとは正反対なんですよね…
これをArticle Processing Charge (APC)やPublication Feeと呼んでおり、研究者側が負担します。研究費がある場合にはそこから捻出も可能ですが、僕のように研究費を持たない修業の身はポケットマネーから出す羽目に…
でも、そうなったらタダでは転ばないのが僕らの信念!
お金を払うなら、なんとかポイントだけでも確保できないかな…
そんな中、今回は大手出版社であるMDPIに対してAU Pay決済をしてみたので、その方法と結果を紹介したいと思います。
MDPIとは
まず、今回論文投稿をしたMDPIについて簡単に。
MDPIはいわゆるオープンアクセスジャーナルを多数出版する大手学術出版社です。本拠地はスイスですが、日本にも営業所があります。
オープンアクセスとは、先ほど述べたように、読者に購読してもらうのではなく、著者側に負担を求める代わりに、無料で誰でも読むことができる形で公開することです。
一時期はMDPIの出版方法に疑問が呈され、ハゲタカジャーナルなのではないか、という指摘もあったこともあり、現在でもそのようにみている研究者も一定数いるのも事実です。しかし、医学誌としては最近であればPubMedのみならずWeb of ScienceやScopusに収載され、一定の評価を得ているジャーナルも多くあります。
ネックなのが、その出版費用です。
MDPIの雑誌にもよりますが、出版されれば相場として20~40万円ほどの負担になることが多い印象です。これらは為替により変動するので、円安になればさらに負担は増します。
研究者としてはこのあたりの費用対効果を考えなければいけない時代であるわけですね…。
なぜMDPIでAU Payの決済をしたのか
今回、そんな中、MDPIの某雑誌に論文を投稿し、無事出版に至りました。
この際、AU Payで自分の投稿費用を支払うことにしました。
なぜAU Payで支払ったのかですが、2つほど理由がありました。
1つ目は、獲得できるポイントです。
AU Payは、クレジットカードからチャージし、決済することで、クレジットカードのポイントとAU Payでのポイントの双方がたまります。いわゆるポイントの2重どりが可能となるわけです。
そこそこな金額が動くため、決済で獲得できるポイントもそれなりです。
AU Payでの決済では200円につきPontaポイントが1ポイントたまります。つまり、20万円の決済で1000円です。貧乏研修医であるチップくんはこれで3食以上の食費が確保されることになります。うん、するよね。
もしも僕みたいに食事に困ってる学生さんや研修医の方がいたら、こんなレシピも参考にしてね!
2つ目は、MDPIが日本円での決済になっている点です。
ここは少しわかりにくい点なのですが、海外の雑誌に投稿した際の掲載費は、通常は現地通貨での支払いになっています。アメリカの雑誌であればアメリカドル、イギリスの雑誌であればポンド、ドイツの雑誌であればユーロ、などといった具合です。
このような場合、日本のクレジットカードで海外通貨での決済をする場合、所定の手数料がかかります。なので、獲得できるポイントのみならず、手数料も勘案しなければ損得が大きく変わる可能性もあるんです。
しかし、MDPIの場合、所属が日本となっている研究者は投稿費用を日本円で支払うのがデフォルトになっています。なので、そのような細かいことを考えなくても済みました。日本支社があるって強いですね…。
というわけで、AU Payでの決済に挑んだわけです。
実際にやってみた!AU Payでのお支払い
MDPIへのお支払いは、クレジットカードで行います。ですので、AU Payで支払うために、AU Payプリペイドカードが必要です。
論文がアクセプトされると支払いを求めるリンクが送られてきますから、そこをポチポチクリックしていくと支払い画面が出てきます。
ここにクレジットカード番号などを入力するとお支払いができる形になります。
このように、MDPI社への支払いが完了し、ポイントがついていることがわかります。
(日付と料金がわかると身バレする可能性があるため、ある程度のぼかしはご愛敬で!)
AU Payで支払う際の注意点
今回、MDPIにお支払いをしたうえでポイントも獲得できました。
しかし、決済にあたり2つほど注意すべきと思われる点がありました。
まず1つ目はセキュリティ面です。
やはりネット上で決済を行いますから、セキュリティでの可能な限りの対策は取るべきです。
MDPIでの決済では3Dセキュアを求められることはないとのことなのですが、不正利用への対策として事前に3Dセキュアの設定などはしておくことがお勧めです。
2つ目として、チャージ金額の上限です。
AU Payにクレジットカードでチャージできる金額の上限が決まっています。具体的には、1回あたり最大で10万円、そして1か月あたりに25万円までです。
つまり、25万円以上の投稿費がかかる場合には、月をまたいでチャージを行う必要があります。
事前に投稿費を確認し、必要であればコツコツチャージする必要がありますね。
ちなみにですが、決済の上限は年齢やカード会社で異なります。私の場合、セゾンカードでは10万円チャージできましたが、楽天カードでは3万円ではじかれます…。いろいろと日常で使い慣れていくのがいいかもしれませんね。
AU Payで論文投稿費は支払える!
というわけで、AU Payで投稿費を支払ってみました。
私は手弁当で投稿したため自由に決済手段を選べるため、AU Payで決済してみましたが、もしも研究費から落とせる可能性がある場合には、経理担当やボスとよく相談してから支払ってくださいね!
場合によっては振り込みを指定してくる研究室もあるみたいです。
クレジットカードで支払う場合には明細が必要、と言われることもあるでしょうから、それがAU Payでも可能なのかは聞いてみてもいいかもしれません。場合によっては、今回掲載した画面を使って「こんなスクリーンショットでもいいですか?」と聞いてみてもいいのかもしれません。
お役に立つ情報があれば幸いです!
研修医って、苦しいけど楽しい!
以上、マイルで旅する研修医「ちっぷ」(@aiueo_tips)がお送りしました!
まだまだ未熟だけど頑張るよ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
マイル旅、最高!
実は私、普段は「マイル旅」のことをメインにブログを書いています(*^-^*)
マイルを貯めて、使って、お得に世界中を旅したい!あなたも「マイル旅」、始めてみませんか?
コメント