緊急事態宣言に伴い、大学もついに学生への門戸を閉ざすこととなった。
そのため、勉学も研究も、なにもかもが自宅で強いられることとなった。
たかが作業場所、されど作業場所。環境を変えてみると自分の想像以上に戸惑うことが多かった。
私にとって、今まで、大学が勉強、研究の場だった。
逆に、下宿は、休む、リラックスする場所。
場所を変えることでオンとオフを切り替えるよう意識をしていた。
大学では集中し、帰ればゆっくりする。
そのような環境作りをしていたといっても過言ではない。
テレワークとなると、自分の中で「ゆっくりする」と決めた場所で集中しなければならない。
これが意外と難しい。
いざ「集中しよう!」と思っても、今までのだらけ癖がどんどん忍び寄ってくる。
また、下宿では基本的に一人で過ごすことになるというのも、それをさらに助長する。
例えば、難しいことがあっても、誰かに聞ける環境にない。
大学にいれば、研究室であれば誰かしら、わからないことがあっても聞ける人がいた。
もしくは、わからないことをさらっと聞きに来る人がいたりした。
そのようなわずかだが良質なコミュニケーションをとりながら解決していた難点も、すべて自分で解決せねばならないことになる。
難しい問題は、それだけで集中力をそいでいく。
インターネットでもなかなか答えが見つからない問題が数多く存在する中でさらに検索を重ねながら情報を探し続けるプロセスを繰り返すと、いずれはインターネットの誘惑に負けていく。
そして、それを是正してくれる周りの眼もない。
自分の正義感だけで仕事に向き合うというのは、なんとも孤独であり、苦しいものなのだと痛感する。
とはいえ、この条件はみんな一緒だ。言い訳をするわけにはいかない。
しかしながら、慣れるには時間がかかりそうな気がする。
そんななかで久しぶりに手に取ったのが、こちらの青い本だ。
「スタンフォードの自分を変える教室」という日本語タイトルを有するが、英語では
“The Willpower Instinct”
という不思議なタイトルを有している。
Instinctとは「本能」の意味なのに対し、Willpowerは「自制心」などといった意味で、どちらかといえば「理性」的な意味合いを持つ。
つまり、相反する意味を持つ言葉がいかにも理路整然と、青いカバーに肩を並べているのである。
しかしながら、こちらの本の内容としては、むしろ「自制心が本能を凌駕する」ための方法を示している。
テレワーク中に限らず、世の中には様々な誘惑があり、私たちはそれと常に戦い続けながら生きている。
そして、その誘惑を断ち切って本来の目標に向けて努力することで、自分が最も望んでいた目標を達成することができるのである。
本著は、誘惑を添え置き、自分の目標を達成するために、どのように自分と向き合うべきかということを心理学・脳科学を用いて解説してくれる。
スタンフォード大学でしか聞くことのできなかった本講義が、この本を通じて日本語で、しかも手元に手に入るようになったともいえる。
もちろん、実際に目標に向かって努力するのは自分自身だ。
ただ、そのことを少しばかり忘れてしまったり、ちょっと背中を押してほしいときもあるかもしれない。
私にとってこの青い表紙は、一目見るとまたもう一度「自分は今、何をすべきか?」ということを考えさせてくれるのだ。
もしも同じような悩みをお持ちの方、この機会にぜひ1度、手に取ってみてはいかがだろうか。
出版されてから時間は少し経つが、伝えようとしているメッセージは今でも色あせていない。
また明日からも、頑張ろう。
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以上、マイルで旅する医学生「ちっぷ」(@aiueo_tips)がお送りしました!
まだまだ未熟だけど頑張るよ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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